東電元会長の勝俣被告 事故を謝罪 旧経営陣裁判[2018/10/30 11:48]

 東京電力の旧経営陣を巡る刑事裁判で、元会長の勝俣恒久被告(78)への被告人質問が始まりました。勝俣被告は「深くおわび申し上げます」と述べ、事故について謝罪しました。

 東電の元会長の勝俣被告、元副社長の武黒一郎被告(72)らは福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷の罪に問われています。30日の裁判では、2002年から2012年にかけて東電の社長や会長だった勝俣被告への被告人質問が始まりました。勝俣被告は冒頭で「事故により、亡くなられた方々、遺族の方々に社長・会長として深くおわび申し上げます」と述べ、深く一礼しました。一方、武黒被告への尋問では、武黒被告は「津波対策を実施すれば原発事故を確実に回避できたとは思っていません」と話し、改めて事故の責任を否定しました。

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