東電・旧経営陣の裁判「対策すれば事故は防げた」[2018/12/26 14:54]

 福島第一原発の事故で強制起訴された東京電力の旧経営陣の裁判で、検察官役の指定弁護士による論告があり、「具体的な対策をすれば事故は防げた」と指摘しました。

 東電元会長の勝俣恒久被告(78)、元副社長の武藤栄被告(68)ら3人は、第一原発が津波による浸水で爆発事故を起こす可能性を予見できたのに対策を怠り、死傷者を出した罪に問われています。26日の裁判では、検察官役の指定弁護士が最終的な意見を述べる論告が行われています。指定弁護士は「最高経営層が一定の情報を収集し、適格かつ具体的な対策をしていれば事故は防げた」と指摘し、「被告らの過失責任は証明された」と主張しました。勝俣被告らへの求刑は午後に行われます。

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