重大事故対策など議論　六ケ所村の再処理工場を審査

　原子力規制委員会は青森県の六ケ所村にある使用済み核燃料の再処理工場に関する審査会合を開き、重大事故対策について議論しました。

　日本原燃は2021年度に六ケ所村にある再処理工場の完成を目指しています。規制委は去年9月に主要な議論は終えていましたが、再処理工場に特有の事故対策について追加説明を求めていました。28日の会合では、具体的には高いレベルの放射性廃液を保管している設備が冷却できなくなる重大事故対策などが議論されました。日本原燃は設備内に直接水を注入するとともに、放射性物質が施設外に漏れることを防ぐ対策などを示しました。異論は出ませんでしたが、重大事故対策について規制委で改めて議論するということです。また、原燃が今後、提出する補正書の内容によっては審査は継続する可能性もあります。