障害児童の避難生活 その苦労を紙芝居で語り続ける[2019/03/04 11:52]

 東日本大震災からまもなく8年です。福島第一原発がある福島県大熊町ではこの春、一部地域で避難指示が解除される予定です。その大熊町の女性が障害を持つ子どもたちの避難生活の苦労などを紙芝居で伝え続けています。

 大熊町から避難している田子島屋邦子さん(63)。福祉施設の入所者や障害や病気の子どもたちの避難生活を看護師として支えた経験を紙芝居にまとめました。自らの体験を今後の災害の教訓としてもらおうと2014年からは全国で紙芝居を披露しています。
 紙芝居を見た人:「私たちも避難したが、こういう子どもはもっと苦労していると思った」
 田子島屋さんは去年、天皇皇后両陛下にも活動を報告して励ましの言葉を贈られました。
 避難の経験を紙芝居にした田子島屋邦子さん:「色々な所で被災(災害)が増えていて、ますます分かってもらわなくちゃならない。そのためにもずっと続けていきたい」
 ふるさとに戻れるめどは立たず、田子島屋さんは来年には関東に引っ越す予定ですが、苦しい避難の経験をこれからも多くの人に知ってほしいと話しています。

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