おととしに新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が生じていた問題で、国の運輸安全委員会は台車の製造過程で金属を薄く削りすぎたことが原因だったと結論付けました。
おととし12月、新幹線「のぞみ34号」は乗務員が異常な音や臭いに気が付きながら3時間以上、走行して台車に破断寸前の亀裂が見つかりました。運輸安全委員会は原因について、メーカーの川崎重工業が台車の金属を削りすぎたため、強度が保てずに亀裂が生じたと結論付けました。台車の金属はがたつきをなくすために製造過程で多少、削ることは認められています。担当者がこれを拡大解釈し、設計で認められていない程度まで削ってしまったということです。JR西日本は異音を検知した場合、すぐに列車を止めて安全確認を徹底するなどの対策を取っています。
広告