日本人の祖先はどうやって日本列島に渡ってきたのか。それを検証する実験航海が今、まさに行われています。距離にして約200キロ、3万年前の航海の再現です。ゴール地点の沖縄県与那国島から報告です。
(社会部・浦壁周平記者報告)
(Q.順調に島には近付いている?)
今のところ、順調に航海を続けています。そして、私の後ろに見えるのが東シナ海です。この海の向こうに台湾があります。現在、こちらから舟を直接、見ることはできないですが、最終的にはこちらの地区にある砂浜に舟が到着する予定です。現在の舟の状況は、与那国島から約南西に87キロの地点を時速4キロほどで北北西に向けて進んでいるということです。つまり、大人が歩くほどのスピードで進んでいるということです。現地の陸上本部の人に話を聞いたところ、7日夜は空に雲が出てしまって星が見えなかった。そのために進むべき方角が分からなかったということがありました。また、8日昼も太陽の高度が高すぎたため進むべき方角が分からなかったり、ずれてしまったなどの困難に直面したということです。そして、与那国島はこれから夜を迎えます。乗組員も夜通し航海を続けているので体力の消耗も考えられます。予定では最短だと午後8時から午後9時ごろに舟が到着するとみられています。
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