社会

2019年8月1日 15:16

詐欺Gの“アポ電” 初の全国調査で約3万5000件確認

2019年8月1日 15:16

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 特殊詐欺グループが犯行に先駆けて被害者宅に掛ける「アポ電」について初めて全国調査が行われ、今年4月からの3カ月間で約3万5000件が確認されました。

 警察庁は特殊詐欺グループが事前に家族構成や現金の保管状況などを聞き出す予兆電話、いわゆる「アポ電」について初めて全国的な調査を行いました。警察庁によりますと、アポ電は今年4月から先月までの3カ月間で3万5289件に上り、都道府県別では東京が9942件と最も多く、神奈川や埼玉、大阪など大都市圏で多く確認されたということです。アポ電を巡ってはこれまでに7件が強盗事件に発展し、このうち2月には東京・江東区で被害者の女性が殺害される事件も起きています。また、今年上半期の特殊詐欺全体の調査では、認知件数や被害額が前の年より減っていることが分かりました。その一方で、被害者の自宅を訪れた犯人が隙を見てキャッシュカードをすり替え、その後に現金を引き出す手口の犯行が去年から増加しているということです。去年1年間が1348件の発生で被害額約19億円だったのに対し、今年は6月までの半年間ですでに1393件発生し、被害額は約20億3000万円となっています。

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