北海道「震度7」から1年 被災地では犠牲者への追悼[2019/09/06 12:08]

 44人が亡くなった北海道地震から6日で1年です。現在も1200人以上が仮設住宅などの生活を強いられています。最も多くの人が犠牲になった北海道厚真町から報告です。

 (依田英将アナウンサー報告)
 役場前には献花台が設置されています。そして、町職員らが整列を始めました。この後に献花と黙祷(もくとう)が行われ、祈りが捧げられます。去年9月6日の地震で震度7を観測した厚真町では大規模な土砂崩れで37人が犠牲になりました。6日は地震が起きた午前3時7分に合わせ、宮坂尚市朗町長や町職員がろうそくに火をともして犠牲者を悼みました。
 きょうが誕生日の厚真町民(76):「(この1年)長いような短いような。これからのことを考えたら長いし、過ぎ去ってみれば短いし」
 現在も仮設住宅やみなし仮設などでの生活を強いられている人は道内に少なくとも1255人います。また、厚真町では地滑り対策工事が進められていますが、範囲が広く、先月末で工事が完了したのは11.6%にとどまります。取材に応じた宮坂町長は「一人ひとりの喪失感が埋まっているわけではなく、被災していることを忘れたわけではない」として町民の心のケアを引き続き進めていくと話していました。

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