社会

2019年11月16日 11:15

「過労死ライン」 残業時間の基準を短縮へ検討

2019年11月16日 11:15

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 厚生労働省は、過労死を認定する残業時間の基準を短くする方向で検討を始めました。

 脳や心臓の病気を突然、発症して死亡した場合に仕事が原因だったかを判断する残業時間の基準は「過労死ライン」と呼ばれています。厚労省は、15日の有識者会議でこの基準を見直すための検討会を来年度に設置すると明らかにしました。現在の基準は2001年に決められたもので、発症前の1カ月に100時間、あるいは2カ月から6カ月前の月平均で80時間を超えていた場合に「過労死」と認定されるケースが多くなっています。労働問題に詳しい弁護士らから「基準となる残業時間を短くするべきだ」と見直しを求める意見が出ていました。

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