共通テストの記述式 萩生田大臣「延期事実でない」[2019/12/06 15:31]

 記述式試験の導入について、萩生田文部科学大臣は6日午前に「延期の事実はない」と否定しました。また、野党側が文部科学省にヒアリングを行い、「採点ミス」について白熱した議論が交わされました。

 英語の民間テスト導入の延期に続き、今度は国語と数学の記述式試験の延期を巡って野党内からは「ふざけている」などの批判の声が相次ぎました。
 立憲民主党・蓮舫参院幹事長:「共通テストの記述式の導入は、私たち野党がずっと問題だと反対をしてきて、法案を出させて頂いていましたが、一切、取り付く島のなかった与党、あろうことか連立与党の公明党の幹事長が文部科学大臣に記述式の延期を要請しに行く。ふざけてるとしか言いようがないじゃないでしょうか」
 さらに、記述式の試験導入問題について国会内で野党側による文科省へのヒアリングが行われました。今回の延期問題での焦点の一つである採点ミスについて話が及ぶと。
 野党側:「採点ミスがあるんだということを前提にしている?今、示せない?」
 文部科学省側:「企業秘密…」
 野党側:「企業秘密に属することであるという、何となく理屈のような気もするけど…」「(採点ミスが)1%以上だったのか、1%以下だったのか?せめてそれくらいお答え頂けませんか?」
 文部科学省側:「そこについても、もう一度、採点事業者と相談させて頂きたい」
 野党側:「1%だったら5000人に採点ミスが起こるということだから、論外なんですよ。どうやって高校生にすすめるんですか。あり得ないですよ」
 一方、所管の萩生田大臣は会見を行い、「記述式の延期は事実ではない」と否定しました。
 萩生田文科大臣:「文部科学省としては、これらの与党からの要望というものを重く受け止めて参りたいと思います。しかしながら、文部科学省として一部報道にあったような記述式問題の導入の延期を決定したり、検討を行っているという事実はございません」
 延期か見送りか、混乱が続く「大学入試改革」。6日に71歳の誕生日を迎えた菅官房長官は、この問題について「受験生が安心するのが前提だ」と強調しています。

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