旧優生保護法裁判 原告男性「国は心から謝罪を」[2020/01/17 00:47]

 旧優生保護法に基づく強制不妊手術を巡って被害者の男性が国に損害賠償を求めている裁判で、男性本人の尋問が行われて「国は心から謝罪してほしい」と訴えました。

 東京都内に住む76歳の北三郎さん(仮名)は児童自立支援施設に入所していた14歳の時に不妊手術を強制されたとして、国を相手取って3000万円の賠償を求めています。16日の裁判では北さんが手術を受けさせられた経緯などを問われ、「悪いところがあるかもしれないから病院に行こうと言われた」「手術の後は痛みで歩ける状態ではなかった」と証言しました。また、「人に知られれば差別されるので言えなかった」「手術がなければ妻との間に子どもができ、幸せになっていたと思う」と話しました。そのうえで、「国は心から謝罪し、私たちに向き合ってもらいたい」「私たちの苦しみを分かってもらいたい」と訴えました。

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