去年、全国の特殊詐欺による被害額は前の年から81億円以上、減少して約301億円だったことが分かりました。一方で、車をアジトに使うなど多様化が進んでいます。
警察庁によりますと、去年1年間の特殊詐欺の認知件数は約1万8000件、被害額は301億円になり、ともに前の年を下回りました。金融機関の協力で多額の現金の引き出しを防げているということです。一方、これまではアジトとして賃貸マンションが多く使われていましたが、ここ数年は車やカラオケボックスが使われるなど手法が多様化しているということです。また、いわゆる「アポ電」については4月からの9カ月間で全国で9万件を超え、去年、強盗にまで発展したものは11件ありました。警察は今後、ATMの引き出し限度額のさらなる引き下げなどを行う方針です。
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