「めぐみに会えることなく力尽き…」横田滋さん死去[2020/06/06 06:10]

　北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父・横田滋さんが5日、87歳で亡くなりました。家族は「気持ちの整理がつかない」とコメントしています。

　5日、横田滋さんが老衰で亡くなり、妻の早紀江さんと息子の拓也さん、哲也さんは「北朝鮮に拉致されためぐみを取り戻すために主人と2人で頑張ってきましたが、主人はめぐみに会えることなく力尽き、今は気持ちの整理がつかない状態です」とのコメントを出しました。家族会代表の飯塚繁雄さんは「同じ思いで活動していた仲間がまた1人いなくなった。拉致問題の中心人物として活動してきたので、非常に残念」と話し、安倍総理大臣はめぐみさんの帰国について「実現できなかったことは断腸の思いで、本当に申し訳ない思いでいっぱい」と話しました。
　めぐみさんの学校同級生・池田正樹さん：「（救出が）間に合わなくて本当に申し訳ないという思いに尽きます。どんな思いで亡くなっていったのかと思うと、本当に地団太を踏んでしまいますし、（滋さんが）『1分でも会いたい』なんて言ったことがあるんですよ。そんなこと言わせちゃいけないですよ」
　拉致被害者で帰国した蓮池薫さん：「純粋に家族のストレートな会いたい、救いたいという思いを国民の皆さんに心に伝わるように訴えられた方だと。本当に大切な方を失ったと思います」