返礼にスナネコ命名権も コロナで大幅減収で秘策[2020/09/11 11:01]

 栃木県の動物園で、絶滅が危惧されているホッキョクオオカミの公開が始まりました。新型コロナウイルスによる自粛などで来園者と収入が大幅に減るなか、莫大(ばくだい)な費用がかかる動物の保護や繁殖を続けるために、動物園はある決断をしました。

 7日、栃木県の那須どうぶつ王国はインターネット上で資金を調達する「クラウドファンディング」を始めました。1998年に開園した那須どうぶつ王国は、動物の飼育・展示のほか、スナネコやハシビロコウの人工繁殖、ホッキョクオオカミなど絶滅が危惧される動物の保護などにも力を入れて取り組んできました。しかし、今年…。
 4月、政府の緊急事態宣言を受けて王国は、35日間にわたり休園を余儀なくされました。収入が大幅に減ったことで、年間約2億1000万円の費用がかかる動物の管理以外に、これまで取り組んできた保護や繁殖などの活動を続けることが資金面で困難だと判断しました。
 休園や営業時間短縮が続くなか、王国のスタッフたちは動物の様子を撮影し、積極的にSNSに投稿しました。それを見たファンから励ましの声や「王国を支援したい」というメッセージが届けられたことが今回、クラウドファンディングを始めるきっかけの一つになりました。そして、開始から2日目にして当初の目標としていた1000万円が集まりました。
 返礼品で一番人気となったのは、公開が始まったホッキョクオオカミやスナネコなどの命名権です。集まった資金を元に、那須どうぶつ王国は絶滅危惧種のニホンライチョウを野生に戻すための施設の建設に着手します。

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