新型コロナウイルスの感染拡大後、オリンピック競技としては初めて体操の国際大会が来月、東京都内で開かれることになりました。海外選手は入国前に3回のPCR検査を受けるなど、感染対策の詳細が分かりました。
大会は日本、アメリカ、ロシア、中国の4カ国が参加して来月8日に国立代々木第一体育館で開かれます。関係者によりますと、各国の選手団は選手やコーチらそれぞれ20人規模で、他の乗客との接触を避けるためにチャーター機などで来日する予定です。海外の選手団には自分の国を発つ14日前、7日前、3日前の合わせて3回のPCR検査を求めます。日本に滞在中は選手に対して毎日、検査をすることも検討されています。大会の会場には観客と接触しないように選手団専用のルートが設けられます。競技で手につける滑り止めは個人で用意して他の選手との共有は禁止します。選手団は練習や試合の会場と宿泊するホテル以外への外出は原則認められません。大会の会場までは公共交通機関を使わずに専用の大型バスで国ごとに分かれて移動します。朝晩の食事はホテルの宴会場で国ごとに取り、買い出しなどは日本人のスタッフが代わりにする方向で調整しています。各国の選手団にはこうした大会の規則を説明し、誓約書を提出してもらうということです。観客の感染対策も徹底します。会場は約8600席ありますが、観客は最大で2000人に制限し、すべて指定席にする方針です。観客が入場する時にはサーモカメラで体温を確認し、マスクの着用を求めます。また、感染者が出た時にリスクを拡大させないために連絡先の提供を義務付けるということです。感染を防ぎながら国際大会をどのように開催していくのか、来年のオリンピック・パラリンピックに向けて試金石となります。
広告
広告