10月の有効求人倍率1.04倍　前月比0.01ポイント増

　10月の有効求人倍率は前の月を0.01ポイント上回る1.04倍で、1年半ぶりに上昇しました。厚生労働省は「感染が再び拡大していて、雇用が回復したとは判断できない」としています。

　厚労省によりますと、仕事を求める人1人あたりの求人の数を示す有効求人倍率は、10月は前の月から0.01ポイント上がって1.04倍でした。有効求人倍率が上がったのは去年4月以来、1年半ぶりです。倍率は去年から低下や横ばいを繰り返し、今年に入ってからは新型コロナウイルスの影響もあって9カ月連続で悪化が続いていました。都道府県別では福井県が最も高く1.58倍でした。一方、東京や大阪などの都市部を中心に13の都道府県で1倍を割っています。厚労省は「再び感染が拡大していることもあり、今月の動きだけでは雇用情勢が回復したとは判断できない」としています。