協力依頼に“協力金なし” 映画館「判断が難しい」[2021/01/10 23:30]

10日、2度目の緊急事態宣言が出されて初めて迎えた日曜日。東京の新規感染者は、週平均でも急激に増えていて、10日時点で一気に、1764.9人となりました。午後8時を過ぎた東京・渋谷、3連休の中日にあたりますが、夜の人出はだいぶ少ないように見えます。
一方で昼はというと、再びの緊急事態宣言下にもかかわらず、人波は途切れません。
現在、東京都民には法律に基づき24時間、“不要不急の外出自粛”が要請されています。ただ、この「20時以降の徹底」という部分だけが強く印象に残ってしまっているようです。
街の声「夜は出歩かないですね。昼間は出歩いて、一応8時までってことなので飲食店は。それは一応守ろうかなと最低限思っています」「みんな外出ていますから、あんまり変わらないかなと」

緊急事態宣言で、難しい判断を迫られている業種があります。渋谷の映画館、シアター・イメージフォーラムの山下支配人に聞きました。
Q:これまで映画館でクラスターの事例は?
「私が知る限りは聞いてないですね」

今回、映画館などには、午後8時までの時短営業への『協力』が依頼されています。ただ“要請”ではなく、あくまで“お願い”で協力金は出ません。
山下支配人:「“協力依頼”がどういうことを指しているのかというのは、こっちが完全に判断を委ねられていることだと思うので。判断が難しい感じはありますね」
“協力依頼”を無視することもできませんが、時短に応じれば、今まで以上に経営は苦しくなります。
「だいたい映画は最低2時間ぐらいあるので、(午後)8時に終えるためには5時半とか。そういったところから(上映)スタートしなきゃいけないというようなこともあるので、現実的にはもっと前から影響受けると。かなり(上映)回数は制限されますね。かなりダメージは大きいですね」

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