中国の“ワクチン外交” アフリカでは高い評価も[2021/02/21 22:30]

日本に新型コロナワクチンは順調に届くのか、今後の見通しについてテレビ朝日経済部・藤川みな代部長に聞きます。

Q:接種の見通しは
藤川:きょう(21日)第2便が到着しましたが、第3便以降は不透明な状態が続いています。ファイザー社の増産体制が5月、という情報もあり、河野大臣も4月と言っていた高齢者への接種について「年齢や地域を限定してのスタート」になるのではないかと、そいて5月になってから本格的になるとの見通しを示しています。一般の接種はいつになるのか、「大枠」を早い段階で説明したい、と言っていますね。


ワクチンは世界的に足りていない現状があります。この状況をどう見るのか、アフリカのマリ出身、京都精華大学のウスビ・サコ学長に聞きます。
Q:世界のワクチン接種の状況について
サコ:先進国以外は、厳しい現状と見ます。例えばアフリカだと、アルジェリアなど一部の国では中国やロシア製のワクチン接種が進んでいます。ただ、多くの国は(国民が)低所得者であり経済状態が悪いため、自国で購入ができません。WHOであったり、アフリカ連合で、みんなで共同購入する、それを国際的な枠組みであるCOVAXを経由してそれぞれの国に分配する。世界各地でワクチンが問題となっていて、世界の外交地図が塗り替えられたような気がしています。
Q:中国のワクチン外交について
サコ:中国はアフリカに対し、無償でワクチンを配布しています。アフリカの人々からすると中国のワクチンは大歓迎で、高く評価しています。ワクチンそのものが、大きな外交ルートの大きな役割を果たしているように感じますね。

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