全町避難続く福島・双葉町 活気願い“外壁アート”[2021/03/04 12:11]

 東日本大震災から今月で10年です。福島第一原発がある福島県双葉町は生活インフラが整わず、今も住むことができません。そんななか、町民らが中心となって復興に向けた活動が進められています。

 双葉町ではちょうど1年前の4日、帰還困難区域を除く一部の地区で避難指示が解除されました。

 しかし、解除されたのは町全体の約4%で、水道管や道路など生活インフラが整っていないため住むことができず、県内で唯一、全町避難が続いています。

 町民への直近の調査では、6割を超える人が戻らないと決めています。

 高崎丈さん(双葉町出身):「インフラとかも整っていないし、住めない状態ではあると思う」

 まだ戻れないふるさとに活気を取り戻そうと高崎さんは、町民らと一緒に駅前の建物の外壁などに巨大アートを描く活動を始めました。

 高崎丈さん(双葉町出身):「(多くの人が)双葉町に来る理由を考えて作ることは意味があること。どうやったら面白いことができるかとか、町を知ってもらえるかということに向き合っている」

 町は駅の西側に居住エリアを整備し、来年春ごろの住民帰還を目指しています。

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