社会

2021年6月2日 11:45

予報士のつぶやき 6月の紫外線は“最強”

2021年6月2日 11:45

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最近は街中で日傘をさしている方が増えてきましたね。

天気予報でも紫外線情報を伝えていますが、
皆さんは紫外線のレベルを話す際に、「強い」「多い」どちらを使いますか?

実はこれ、どちらも正解なんです。

▼6月が一番「強い」
紫外線は太陽光(日射)の一部で、
空気中を通過する際に減っていきます。
地上に届くまでに、どれだけ減ったか残ったかで強弱が決まります。
雲などがない場合は、空気を通過する距離が短いほど
たくさんの紫外線が残り強くなります。

日本でこの距離が一番短くなるのは
6月の夏至(今年は6月21日)の頃です。

つまり晴れていれば6月の紫外線が一番「強い」ということになります。

▼8月が一番「多い」
ただ、6月は梅雨の時期。雲で日射が遮られ
地上まで残る紫外線は減ってしまいます。

晴れれば一番強い6月ですが、実際に晴れるのは数日のみ。
紫外線量は「強さ」×「時間」で計算され、
月を合計すると6月より8月の方が多くなるんです。
(梅雨明けが早ければ7月の方が多くなります)


▼梅雨の晴れ間は一番危険
これから関東でも梅雨を迎えます。
梅雨の晴れ間には、洗濯を思いっきりしたくなりますが
先の述べたように晴れた6月の紫外線は最強です。
洗濯物を干す時に浴びるわずかな時間でも日焼け対策は欠かせません。

テレビ朝日気象デスク 森口哲夫

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