動物園で歯磨き カバもアシカも気持ちいい![2021/06/10 08:24]
突然ですが、日本歯科医師会は6月4日から10日までを「歯と口の健康週間」と定めています。それにちなんで、歯磨きにいそしむ動物を紹介します。
大きく口を開けて「あーん」。歯を磨いてもらっているのは雄のカバ。歯ブラシもカバサイズです。
カバが暮らす和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は歯と口の健康週間に合わせてツイッターに動画を投稿しました。これまでに6万回以上再生されています。
施設によりますと、カバは歯を磨いてもらうことを気持ちいいと思っているようです。
でもこの歯磨き、毎日しているわけではありません。
カバの主食は牧草です。そのため虫歯にならないのです。
それでも歯茎の炎症などが起きると食欲がなくなったり元気がなくなるため、口の中の検診は定期的に行っています。だから飼育員の歯磨きにも慣れた様子です。
次も気持ちよさそうです。石川県能美市にお住まいのカリフォルニアアシカ、ショコラです。
丁寧に歯を磨いてもらっているようですが…あれ?真っ黒!?これ、虫歯ではありません。
ショコラが暮らす「いしかわ動物園」によりますと、アシカの口の中には黒い色素を出す細菌があり、生まれた時は白い歯も生後半年ほどでほとんど黒くなります。
歯を黒くする細菌。実は口の中を浄化する機能もあり、口の中を洗い流せないアシカには重要な存在です。
そうしたこともあり、アシカの口の中は歯磨きが必要なほど汚れていないのですが、口の中の状態のチェックと、実際に歯や歯茎に問題が起きて薬を塗ったりする時に警戒されないためのトレーニングを兼ねて、こうした歯磨きを行っているということです。