「人流5割減」デパ地下抑制? 尾身会長が新提言[2021/08/12 19:35]

とれたてのバズった話題をお届けする「トレバズ」のコーナー。

(桝田沙也香アナウンサー)
ANNの集計によりますとこれまでに全国で1万7239人の感染が確認され過去最多となりました。大阪府など18府県で最多を更新しています。このような状況を受けて、今日の夕方、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、2週間の期間限定で緊急事態措置の更なる強化を求める提言をまとめました。私たちの生活にどのような影響が出てくるのでしょうか?この提言の中身を見ていきます。

尾身会長は「人流5割減」に加えて、「人々に人流を抑制してもらうために国や自治体はもっとやるべきことを汗をかいてやっていただきたい」として、「医療供給体制や検査体制の強化・効率化」を挙げました。この中身を見ていきますと、自治体は職場だけではなく学校や保育園で少しでも体調が悪いなと感じた場合は、もっと気軽に抗原検査やPCR検査を受けられる環境を促すとしています。尾身会長は「これは基本的な対処方針にもかいてあることで予算と決意だけです」と話していました。

次に「人流5割減」についてです。尾身会長は「昼夜を問わず東京都における人流を今回の緊急事態措置開始直前の7月前半の約5割にする必要がある」としています。こちらJR渋谷駅の人流データを見ていきますと、1回目の緊急事態宣言下の時、人数が抑制されているのがわかると思います(去年4月8日から5月31日平均3万2147人)。ただ今回の緊急事態宣言下では人数が増えまして、ずっと横ばいになっています(今年7月1日から15日平均6万9212人)。(「Agoop」がスマートフォンの位置情報から解析)
人の流れが変わっていないことがわかると思います。尾身会長が言及した「7月前半の5割」というのは、1回目の緊急事態宣言下の数字まで持っていかないといけないんですよ。

ちなみに去年4月渋谷駅の街の様子がどうだったかというと…どうですか?今と比べて。

(柳下圭佑アナウンサー)
やっぱり今はスクランブル交差点が埋まってしまうくらい、コロナ前のような状態を見かけることもあるので、危機感をもう一度この時のように戻さないといけないのかなと思いますね。

(桝田沙也香アナ)
じゃあどうやって人の流れを抑制するのか?提言の中身を見ていきます。
1.デパ地下やショッピングモールなどの売り場への人出を強力に抑制
2.テレワークのさらなる強化(特に基礎疾患のある人や妊娠している人)
3.県境を越える移動は慎重に検討できれば控える

これに対し百貨店関係者からは「本当にデパ地下を見てこんなことを言っているのか?全然混んでないし、スーパーの方が混んでいる」という意見もあるようです。

美沙希さん、どうやって「人流5割減」を目指していったらいいんでしょうか?

(林美沙希アナ)
人出に関しても20代30代の若い人が多いという話もありましたけど、40代50代の入院リスクが高い人の人出も増えているそうです。これは個人一人一人の意識を、今まで以上に行動を抑制するんだという方向に持っていかないとなかなか難しいと思いますね。

(桝田アナ)
やっぱり、1回目の緊急事態宣言の時を思い出していただいて、一人一人の意識を変えていかないといけないですね。

ただ一方で、感染対策をしっかりした上で、「観客が声を出さないコンサートや演劇」「映画館」「公園」「図書館や美術館などの社会教育施設」などは利用可能となっています。

こうした提言を受けて政府はどのように動いていくのでしょうか?また情報が入り次第お伝えします。以上、今日のトレバズでした。

(「スーパーJチャンネル」8月12日放送分より)

こちらも読まれています