地方で大学新設のミライ 宮田裕章教授の挑戦に密着[2021/11/05 23:30]

新型コロナの全国調査などで知られる、データサイエンティストの宮田裕章教授が、岐阜県で2024年に開校を目指す大学『飛騨高山大学(仮称)』の学長候補になりました。

慶応義塾大学医学部・宮田裕章教授:「新しいテクノロジー、アート、経済、様々な学問を自ら実践の中で作りながら、地域と共に歩んでいける取り組みになればいいなと考えています」

学長を引き受けた理由には「大学から地域を活性化したい」という思いもあります。飛騨市に大学はなく、一度出ていくと多くの若者が戻ってきません。それは、全国に共通する、いまだ答えのない課題です。

飛騨高山大学設立基金・井上博成代表理事:「地域社会を動かしていく原動力の中心に『教育』があると」

しかし今、少子化にもかかわらず、大学の数は増加の一途をたどっています。文部科学省によりますと、この30年で300校近く増えています。“大学飽和状態”のなか、宮田教授のつくる大学は、他と何が違うのでしょうか。本人に伺います。

(Q.現在努めている慶応大学の教授は辞めることになりますか)

宮田裕章教授:「いいえ、文科省には、両立が可能であることを確認しています。慶応とも継続的に話し合っていきたいと考えています」

(Q.大学の詳細を教えてください)
『飛騨高山大学』はまだ仮称です。これから色々な地域と連携するうえで、ふさわしい名前を探していきたいと思います。『共創学部』で、イノベーションを色々な地域の人たちと一緒につくる。これは新しい概念としてつくれればと思います」

(Q.会見で触れた、教育メソッド『ボンディグシップ』は「地元企業・行政と学生が教え合い学び合う」ということですが、具体的にはどういうことですか)
地域で学生が卒業しても、そこに仕事がなければ根付かない。さらには、仕事がないと未来につながっていかない。こういった悩みが非常に多いです。企業と連携して共に仕事をつくっていこうということです。社会にとっても良い形で、持続可能な未来をつくるプロジェクトになります。

(Q.大学に入ってから夢や目標を探す学生にとって、どんな大学になりますか)
地域だけではなく、学生が何を大事にするかを共に考えていきたいと思います。データを使うことによって、多様な人たちが何を大事にしているかを可視化して、誰も取り残さない取り組みを一体になってつくっていければ良いなと考えています。データをもとに様々なコミュニティーを結びつけることによって、未来につながる仕事が生まれます。木材で再生可能エネルギーを生むといった取り組みをしていきたいと思います。

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