新型出生前診断 年齢制限を撤廃し全妊婦に対象拡大 新指針を公表[2022/02/18 22:09]

 妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる新型出生前診断について、日本医学会の運営委員会は、これまで35歳以上に限ってきた検査を35歳未満にも認める新たな指針を公表しました。

 新型出生前診断は、ダウン症などの疾患の可能性を調べるものです。

 日本産科婦人科学会の指針に基づいて認定された施設が実施してきましたが、認可外で検査をする民間のクリニックが増え問題となっていました。

 これまで検査の対象は35歳以上などの妊婦に限られていましたが、日本医学会の運営委員会は18日、検査前に遺伝カウンセリングを行うことを条件に、年齢制限をなくすことを明らかにしました。

 これで赤ちゃんの病気に不安を抱えるすべての妊婦が検査を受けられるようになります。

 委員からは年齢で制限することで、質や技術水準が不明な認可外の施設でカウンセリングを受ける妊婦が増え、正しく意思決定する機会を奪ってしまうとの意見が出たということです。

 運営委員会は今年の春以降の実施を目指すとしています。

こちらも読まれています