きょう15日も、関東から西では季節先取りの暖かさ……。いえ、暖かいを通り越して暑いと感じるくらいの所もありそうです。この冬は特に寒かったので、暖かくなるのは個人的に大歓迎なのですが、一つ心配なことがあります。それは花粉の飛散です。
暖かくなると花粉が飛びやすくなり、花粉症の私は鼻水が止まらなくなってしまいます。特に冒頭の写真のように、太陽の周りにきれいな虹色の輪っかが出ているときは要注意です。この虹色の輪っかは「花粉光環」と呼ばれるもので、たくさんの花粉が飛ぶ時期になると見られます。
※注意※
太陽を直接見ると、強い光で目を傷める恐れがあり危険です。建物などで太陽を隠して、安全に花粉光環を確認してください。
▼どうして太陽の周りが虹色に?
太陽光が花粉の小さな粒にぶつかると、太陽光は粒のうしろに回り込むようにして曲がります。これは光の回折という現象で、花粉のほかにも雲の粒や黄砂などでも起こります。曲がる角度は光の色の波長によって変わります。波長の長い赤の光ほど大きく曲がり、波長の短い紫の光ほど緩やかに曲がるため、赤から紫まで光の色が分かれて虹色の輪っかが見えるのです。
▼特に花粉が飛びやすいのは?
花粉が大量飛散しやすい日は、以下の気象条件の日とされています。
・晴れて気温が高い日
・風が強い日(特に杉林の方向から風が吹く日)
・空気が乾燥している日
・雨上がりの翌日
こうした情報を天気予報でキャッチしつつ、空に「花粉光環」が出ているときは、対策をしっかりしてください。
テレビ朝日気象デスク 津田紗矢佳
広告
広告