福島第一原発の水位が約40cm低下 16日の震度6強地震が影響か[2022/03/22 20:20]
東京電力は最大震度6強を観測した16日の地震の後、福島第一原発1号機の原子炉格納容器の水位が約40センチ低下したと発表しました。
福島第一原発の格納容器には冷却のため、今も水が注ぎ続けられています。
宮城県と福島県で最大震度6強を観測した16日の地震の翌日の会見で東京電力は、格納容器の中の水位は低下しているものの約20センチの低下で下げ止まっていると発表しました。
しかし、22日の会見で水位の低下は、その後も続いていて、合わせて40センチに達したことを明らかにしました。
地震の前は格納容器の底から200センチあった水位が現在は160センチ程度に下がった計算です。
1号機には少なくとも2カ所で水漏れがあることが分かっていて、こうした部分の亀裂が地震で拡大したか、別の亀裂ができた可能性が否定できません。
東京電力は速やかに注水量を増やして水位を戻すとしています。
燃料デブリ等の冷却に問題はなく周辺のモニタリングポストにも問題はないということです。
去年2月、最大震度6強を観測した地震でも1号機と3号機で水位が低下しました。