4月1日はエイプリルフール。「ウソをついてもいい日」とされています。実は、きょう4月1日の天気図がウソみたいな天気図になっているんです!
※天気図自体は正真正銘本物です。
冒頭の画像は、きょう4月1日午前3時の天気図です。日本の南から東の海上には前線が横たわり、大陸にはいくつかの低気圧や高気圧が見えていますね。
このうち、まずは中国大陸の低気圧に注目してみると、中心気圧は1028hPa。一方、北海道のはるか北にある高気圧を見てみると、こちらの中心気圧は1026hPa。低気圧のほうが高気圧よりも気圧が高くなっているんです!
これは、天気図のデータが間違っているわけではなく、低気圧と高気圧の定義に理由があります。
実は、周囲よりも気圧が低い所を低気圧といい、反対に、周囲よりも気圧が高い所を高気圧といいます。何hPa未満だと低気圧、何hPa以上だと高気圧という数字的な基準はありません。このため、今回のように「低気圧のほうが高気圧よりも気圧が高くなる」ことがあるんです。
山の稜線を考えてみても、同じようなことが起こりますよね。高さの異なる谷や山が並ぶ中で、谷よりも“低い”山は存在します。
こうした、低気圧と高気圧が“逆転”したような天気図はときどきあります。天気予報で天気図が出てきたら、その中心気圧にも注目してみてください。
テレビ朝日気象デスク 津田紗矢佳
広告
