社会

2022年7月7日 14:02

予報士のつぶやき 暑いけど実は太陽が遠いんです

2022年7月7日 14:02

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記録的な猛暑はようやく収まってきましたが、それでもまだまだ暑い日が続いてます。ギラギラと照り付ける太陽が恨めしく感じてしまいますね。

これだけ暑くなる夏ですが、実は地球と太陽の距離は一年の中で最も離れていることをご存じでしょうか。

地球は太陽の周りを楕円軌道で回っていて、一番太陽に近づくのは真冬の1月上旬です。今年は1月4日で太陽との距離は約1億4700万kmです。
一方、一番離れるのはちょうど今、7月上旬(今年は7月4日)で距離は約1億 5200万 kmです。

一番遠いのに一番暑いのは少し意外な気もしますが、遠近の差はわずか3%程度で気温に対する影響は大きくはありません。
それよりも地球の傾きによる太陽高度の違いの方が影響が大きいのです。
東京の場合、冬至の日の太陽の南中高度は32度なのに対し、夏至は78度もあって、太陽が上から照り付けています。
その分受ける太陽のエネルギーも大きくなって暑さが厳しくなっているんです。

テレビ朝日気象デスク 森口哲夫

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