今年の夏はおかしい。
梅雨明けが異常に早かったかと思えば、これまでにない猛暑がやってきた。
▼7/1過去初めて、同日に6地点で40℃以上に
▼6/25〜7/3東京都心で過去最長9日連続猛暑日に
▼東京都心で猛暑日13日 過去最多記録に並ぶ
8月に入ると、今度は梅雨が戻ったかのような大雨に。前線が南下し、日本海側では線状降水帯が相次いで発生。8/3〜5には記録的短時間大雨情報が計43回も発表された。
記録的短時間大雨情報とは、数年に一度程度の短時間の大雨、1時間雨量で100ミリレベルの猛烈な雨が観測・解析されたときに発表される。それが3日間で43回。すべてが同じ場所で降ったわけではないが、すさまじい量の雨が降り注いだことになる。河川の氾濫が相次ぐなど、甚大な被害をもたらした。
今週は、これまでの異常な状態が凝縮した形で、日本列島にやってくる恐れがある。
まずは大雨。西〜東日本に張り出す太平洋高気圧にブロックされる形で、前線が東北北部付近に停滞し続ける見込み。青森県や秋田県を中心に非常に発達した雨雲が流れ込み続け、平年の8月ひと月分を上回るような雨が2〜3日程度で一気に降る恐れがある。
河川の氾濫や土砂災害などに厳重な警戒が必要だ。最新の気象情報や自治体からの避難情報をこまめに確認することに加え、安全な場所に親戚や兄弟、知人などがいる場合は、早めに避難するなどの対策をお願いしたい。近くにお年寄りがいる方はぜひ避難の声掛けを。
一方、西日本と東日本では猛烈な暑さが予想されている。気象会社のウェザーマップは、群馬県の伊勢崎や栃木県の佐野などで、今週後半、40℃以上が連続する予想を出している。場所によっては、全国歴代最高気温である41.1℃に匹敵するような災害級猛暑となることも考えられる。
今週は雨も暑さも異常なレベルに。お盆休みにあたり、移動する機会が増える時期だが、くれぐれも安全第一の行動を。
テレビ朝日気象デスク 藤枝知行
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