硫黄島近くで噴火活動あいつぐ　“瞬間”写真入手[2022/08/09 07:25]

　太平洋戦争の激戦地として知られる硫黄島の近くの海で去年から続く噴火の様子が分かってきました。

　先月31日午後2時半ごろ、硫黄島南部の海岸で撮影された海の様子。波は少し高いですが、この2秒後、海面に突如、黒い水柱が立ちました。

　さらに、4秒後には2倍ほどの高さまで達しました。

　気象庁によりますと、去年8月以降に南部の翁浜の沖合で相次ぐ小規模な噴火によるもので、この時の水柱は20から30メートルほどの高さまで吹き上がったということです。

　また、地殻変動も続いていて、先月は5センチ以上の隆起も確認されています。

　硫黄島には一般人は住んでいませんが、気象庁は「噴火警報も出ているので、噴火しやすいところには近付かないで」と話しています。