「生物多様性」についての調査結果が公表され、自然について関心のある人の割合がこれまでで最も低くなりました。
内閣府は14日、「生物多様性」に関する世論調査の結果を公表しました。
自然に対する関心度についての質問では「非常に関心がある」「ある程度関心がある」と答えた人の割合は75.3%でした。
調査方法が異なるため単純な比較はできないということですが、調査が始まった1991年以降、最も低い数字となりました。
一方で、「生物多様性」という言葉の意味について「知っていた」と答えた人が29.4%とこれまでで最も高くなり、理解が進んでいる傾向が読み取れるということです。
今回、新たに生物多様性を保つうえで支障となる要因を選ぶ質問が設けられ、「体力や時間がないこと」に続き、「何をしたらよいのかよく分からない」を選んだ人が50.7%となるなど、課題も浮き彫りになりました。
調査結果について、環境省の担当者は「コロナ禍での経済的な打撃や行動制限により、自然に接する機会が減少した影響もあるのではないか」と推測しています。
調査は7月からおよそ1カ月間に18歳以上の3000人に郵送で送付され、1557人から回答を得ました。
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