基準額は月6014円 65歳以上の介護保険料の見直しの議論スタート 厚労省専門部会[2022/10/31 13:08]

 介護に掛かる費用が増え続けるなか、65歳以上の介護保険料の負担などを見直すかどうかの本格的な議論が厚生労働省の専門家部会で始まりました。

 65歳以上の高齢者が負担する介護保険料は、市区町村ごとに定めた基準額を元に所得に応じて支払う額が決められています。

 介護保険制度が始まった22年前は全国平均で月2911円でしたが、高齢化が進み現在は月6014円と2倍以上になっていて、今後も負担額は増える見込みです。

 厚労省は31日に専門部会を開き、この保険料を所得が高い人は引き上げ、一定以下の人は引き下げる議論を始めました。

 委員からは「能力に応じた負担は重要だが、新たに負担増になる人の生活実態はどうなのか調査をしたうえで慎重に実施すべき」などの意見が多く上がりました。

 厚労省は、2024年度の制度改正に向けて年内にも見直しの方針を固めることにしています。

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