社会

2022年11月4日 18:40

オミクロン株3系統 重症化リスクに大差なし

2022年11月4日 18:40

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 国内で主流となった新型コロナウイルスオミクロン株の「BA.5」系統は、他のオミクロン株の系統と重症化リスクが同じ程度だとする分析を東京大学などの研究チームが発表しました。

 東京大学の河岡義裕特任教授らの研究グループは、患者から採取したオミクロン株のウイルスをハムスターに感染させて症状を分析しました。

 第7波で主流となった「BA.5」系統に加えて「BA.4」系統、そして6月まで主流だった「BA.2」系統を比べたところ、いずれも肺での炎症は軽く、重症化リスクに大きな差はないことが分かりました。

 研究チームは、「BA.5」系統と「BA.2」系統を同時に感染させて、どちらが増えるかについても調べました。

 その結果、呼吸器で「BA.5」系統の増え方の割合が高くなったということです。

 河岡特任教授は「BA.5の病原性はBA.2と同等にハムスターでは強い病原性を示さなかったが、ワクチンを受けていない人では重症化する可能性もあり、従来株のワクチンしか受けていない人も、ワクチンの効果が薄れているので、できるだけ早く今提供されているワクチンを接種することが望ましい」としています。

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