児童福祉司1060人増員へ 虐待防止対策を強化[2022/12/15 19:45]

 児童相談所に寄せられる虐待の相談件数が年々、増え続けているなか、政府は虐待防止対策として児童福祉司を今後、全国に約1060人増やすことなどを決めました。

 厚生労働省などは15日、児童虐待防止対策に関する会議を開き、対策の強化案を決定しました。

 背景には児童相談所における虐待の相談件数の増加や虐待で死亡する事件が後を絶たないことなどがあります。

 これに対応するため、強化案では児童相談所の体制強化が盛り込まれていて、子どもたちの生活環境などを調査する児童福祉司を約1060人増員するほか、相談を聞き助言などをする児童心理司も950人ほど増やすとしています。

 また、今後新たに設置される妊産婦や子育て世代への相談や支援をする「こども家庭センター」を全国に展開するなどし、市町村の体制強化も図るとしています。

こちらも読まれています