九州から駿河湾にかけて伸びる「南海トラフ」沿いで巨大地震が発生した場合、1週間以内に同じ規模の地震が起こる確率は最大77%に上るという研究結果を東北大学などが発表しました。
南海トラフ沿いでは、過去に甚大な被害をもたらしたマグニチュード8クラスの地震が度々、発生しています。
また、幕末の1854年には巨大地震が2日続けて発生したり、1940年代には2年後にさらに大きな地震が起こったりした事例が確認されています。
東北大学などの研究によりますと、マグニチュード8以上の地震が発生した場合、続いて起こる「後発地震」が1週間以内に起こる確率は最大で77%となりました。
平常時と比べると、発生確率が99倍から3600倍高まることになります。
連続で発生する確率が計算されたのは初めてだということです。
研究チームの福島洋准教授は政府が後発地震などへの注意を呼び掛ける「南海トラフ地震臨時情報」という仕組みを踏まえ、「南海トラフ沿いは後発地震の発生確率が高いという臨時情報の科学的根拠を強める結果を示せた。
“間髪入れず起こる可能性”を念頭に事前の備えを進めてほしい」と話しています。
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