「寒波に間に合ってよかった」石川県上空の観測を手作業で再開 火災で休止 気象庁[2023/01/23 19:34]

 気象庁は、火災のため休止していた石川県輪島市での高層気象観測を手作業で再開すると発表しました。上空の寒気の流入などを調べる重要な観測で、担当者は「今季一番の寒波に間に合ってよかった」としています。

 石川県輪島市にある気象庁の高層気象観測施設では、水素で膨らましたゴム製の気球に上空の気温や湿度などを観測する装置をつるして、自動で毎日午前9時と午後9時の2回飛ばしてデータを収集していました。

 ところが、今月13日午前8時すぎにこの施設で火災が発生しました。

 すぐに消し止められましたが、出火原因が分かっていないため、自動で行っていた高層気象観測を休止せざるを得なくなりました。

 気象庁は日本海における冬季の観測の重要性を踏まえ、手作業での運用再開の準備を進めていました。

 23日、機材や職員などの態勢が整ったことから、輪島の高層気象観測を午後9時から手作業で再開すると発表しました。

 高層気象観測は上空の寒気の流入を調べる観測のひとつで、担当者は「今季一番ともいわれる強い寒気の観測のタイミングに再開が間に合ってよかった」と話しています。

こちらも読まれています