山口県が貴賓車として購入した最高級セダン「センチュリー」を巡り、元職員が違法な公金支出だとして県を訴えた裁判で、最高裁が上告を退ける決定をし、県の勝訴が確定しました。
山口県の元職員は、県が貴賓車として「センチュリー」を2090万円で購入したのは違法な公金の支出だとして購入費用の全額を知事に請求するよう県に求める裁判を起こしていました。
1審の山口地裁は裁量権を逸脱・乱用した財務会計上の違法行為にあたると認定し、購入費用全額を知事に請求するよう、命じる判決を言い渡しました。
しかし、2審の広島高裁は「センチュリーを来賓車両として長年使用してきたという実績があり、その判断に合理性が認められる」などとして1審判決を取り消し、元職員の訴えを退けました。
元職員は上告していましたが、最高裁は4日付でこれを退ける決定をし、県の勝訴が確定しました。
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