渋谷暴動事件裁判が結審 判決は12月22日 東京地裁[2023/10/26 18:36]

 52年前に東京・渋谷区で起きた「渋谷暴動事件」で、殺人罪などに問われている中核派の活動家の裁判が結審しました。1年にわたった裁判の判決は12月に言い渡されます。

 大坂正明被告(74)は1971年に他の学生らと共謀し、中村恒雄巡査(当時21)を鉄パイプなどで殴打したうえで火炎瓶を投げ付けて殺害した罪などに問われています。

 26日に行われた弁論で、弁護側は「被告の証言は具体的、詳細で全体として信用できる」「50年以上前の事実を刑事裁判で明らかにするのは困難」などと指摘し、改めて無罪を主張しました。

 大坂被告は最後に「沖縄の声に答えようとして私はこの裁判に臨んでいる」「殴ってもいないし火炎瓶を投げてもいません。指名手配、逮捕、起訴され裁判になったこと、すべて不公正、理不尽です」などと述べました。

 検察側は無期懲役を求刑しています。

 去年10月から始まった裁判は結審し、判決は12月22日に言い渡される予定です。

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