能登半島地震の死者81人に 72時間超え…被災地は今[2024/01/04 18:23]

 石川県能登地方で震度7を観測した地震の被害状況について、能登半島の北部にある石川県輪島市、そして能登町の2カ所からそれぞれ報告です。

 (山木翔遥アナウンサー報告)
 火災から3日経っていますが、この辺りには火事現場特有の焼け焦げた臭いが残っています。3日は雨も降りましたが、あらゆる所で煙がまだくすぶっています。

 この町に初めて来ましたが、元々の建物がどんな状況だったのか、店の並びがどういうふうになっていたのかが分からない状況です。見たこともないような光景が広がっています。

 ただ、焼け崩れた建物の足元に目を移してみると、コップが落ちていたり、焼けた雑誌の1ページが落ちていたりと残された生活感を感じました。

 4日に初めてこの現場を見に来た避難者の男性は「これから先、10年20年これからどうなっていくんだ」と不安を漏らしていました。

 (谷口洸亮記者報告)
 地震の発生から3日が経った能登町の白丸地区では地震が発生してから約15分後に2度にわたって津波が押し寄せ、20軒以上の住宅が被害を受けました。

 海岸には津波で押し流された住宅が浮かんでいて、海岸沿いの住宅も押し流されてしまっています。

 地震の発生から3日目となった今も道路上には瓦や住宅の柱、家電製品が散乱していて、一部は手付かずのままとなっています。

 自衛隊の支援活動も始まり、近くの避難所にはようやく水が届くなど、住民らの笑顔も見られました。ただ、一部の孤立した地域には届いていないのが現状です。

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