クマの人的被害は217件で過去最悪 「指定管理鳥獣」指定を検討する会議開催 環境省[2024/01/09 15:42]

 全国でクマの出没と人への被害が相次ぐなか、環境省でクマの捕獲に関して「指定管理鳥獣」に指定するかどうかなどの検討会が開かれました。

 検討会は今後のクマの被害を防ぐ対策方針を取りまとめるもので、クマの捕獲に関して都道府県が金銭的に支援を受けられる「指定管理鳥獣」に指定するかどうかが大きなテーマになっています。

 2回目の9日は、これまでの「有害捕獲」という枠組みでも現場は十分対応できているとの指摘もあった一方、県が主体になる「指定管理鳥獣」になれば広範囲での出没に対応できるなどとして賛成する意見も出されました。

 また、猟師らの高齢化などにより、人材不足になっているとの情報も寄せられました。

 検討会は2月まで続き、環境省は対策について春ごろまでに決める方針です。

 また、環境省によりますと、クマによる人への被害は去年4月から12月までで全国で217人に上る過去最悪の状況となっていて、12月に入っても被害者が5人増えました。

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