SNSで能登半島地震のデマ拡散 専門家「根拠不明なら拡散しないのが重要」[2024/01/21 21:36]

 能登半島地震の後にSNSで嘘の情報が広がったことについて、防災心理学の専門家が、「被災地の外に住む人が良かれと思って広めているデマが多い」との見方を明らかにしました。

兵庫県立大学 木村玲欧教授
「被災地外の善意の第三者による『よかれ拡散』」「善意の第三者が広めたいと思う仕掛けでデマが巧妙に作られている」

 元日の「最大震度7」の地震の後に、SNSでは、被害が大きかった石川県の具体的な住所を挙げて「人が挟まれている」と救助を求める嘘の投稿や、「外国人による窃盗団が集まった」などとするデマが流されました。

 木村教授はデマについて、「災害対応を遅らせ、人への差別を助長する」などと厳しく批判しました。

 また、望ましい対処については「災害の時には必ず発生するので、不審な情報に触れたら信頼できる発信源なのか確認することや、根拠が分からないものは拡散しないことが重要だ」とも訴えました。

画像:日本記者クラブでの19日の会見

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