社会

2024年1月24日 16:22

富山湾に「海底地すべり」跡 能登半島地震で指摘の「別の津波発生源」か 海上保安庁

2024年1月24日 16:22

広告

 富山湾の海底で最近できた地すべりの跡が見つかったことが分かりました。

 津波の専門家からは元日の津波は能登半島の周辺で複数発生したとする指摘もあり、その一つの可能性があります。

 海上保安庁は1月中旬に富山湾の海底の地形を調べました。

 2010年に調べた地形のデータと比較したところ、富山市を流れる神通川の河口から沖合に約4キロ、深さ300メートル前後の海底で大きな地すべりの跡が確認されたということです。

 崩れた土砂は50万トンで、25メートルプールだと約800杯分に相当します。

 長さ500メートル、深さ40メートルにわたって崩れたとみられています。

 時期は詳しく分かっていませんが、海保は「河口に近いため土砂が比較的緩く、元日の能登半島地震で崩れた可能性もある」と指摘しています。

 富山湾で元日に津波が観測されたのは揺れから約3分後と早く、専門家からは能登半島の北部にある「最大震度7」の震源域から来たとは考えられないとの声が上がっていました。

 さらに、気象庁も富山湾の近くで津波の発生源が別にあった可能性を指摘しています。

 海上保安庁は来月、この分析結果を政府の地震調査委員会に報告するとしています。

画像:海上保安庁

広告