福島第一原発の原子炉内部に残る溶け落ちた燃料デブリの取り出しについて、東京電力は「ロボットアームのルート確保に難航している」などと説明しました。
燃料デブリとは、原発事故でメルトダウンした核燃料と炉内の構造物が溶けた後、冷え固まったものです。
1号機から3号機に880トンあるとされ、その取り出しは廃炉作業の「本丸」と位置付けられています。
東電は、今年度中にロボットアームを使って2号機のデブリを試験的に取り出す計画でしたが、ロボットアームの動作不良や貫通孔にある堆積物の除去などを理由に、3回目の延期を発表しています。
ロボットアームの製作には少なくとも税金78億円が使われましたが、東電は今後、釣りざおのような新たな棒状の装置を使うことにしています。
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