指定避難所でも広がる「格差」 長期化する避難生活 石川・志賀町[2024/02/01 12:04]

 市や町が設置した指定避難所では、格差と人手不足が課題となっています。石川県志賀町にある避難所から報告です。

 (庭山陽平記者報告)
 志賀町の指定避難所の1つ、西浦防災センターです。

 この地区は山間に位置しているのですが、食料や飲料水などの支援は行き届いているということです。

 現在、避難してる人は23人ですが、住民の皆さんは、同じ町の他の地区との「格差」を感じています。

被災した女性
「もう本当は疲れた」

被災した男性
「(Q.一番困るのは)お風呂と洗濯とね、思うようにいかないのがつらいかな」

 志賀町には被災者向けの入浴施設が3つありますが、近いところでも10キロほど離れています。

 洗濯ができるコインランドリーは、さらに遠い場所にあります。

 車が欠かせませんが、なかには去年、地震の前に運転免許を自主返納した人もいて「毎回毎回、誰かに乗せてもらうのは申し訳ない」と話していました。

 志賀町には現在、12の指定避難所がありますが、町の職員だけでは人手が足らず、県外の自治体の支援で維持しています。

 水道が復旧すれば自宅に戻る人も増えてくるため、町は最終的に指定避難所を2カ所に集約する方針ですが、まだまだ時間がかかりそうです。

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