京都の神社に外国人観光客 SNSで人気 朱色続く「千本鳥居」[2024/02/27 20:25]

■SNSで人気 朱色続く「千本鳥居」

 観光地の京都市は最高気温が7.2℃と真冬並みの寒さです。神社に外国人観光客が殺到しています。

マレーシアから来た人
「皆が訪れている場所なので私たちも見たくなりました」
「ここはとても有名です。ティックトックやインスタグラムで友人から聞きました」

 どこまでも続く朱色の鳥居。真冬のような寒さとは対照的に暖かみのある光景です。

 全国に3万社あると言われる「稲荷神社」の総本宮「伏見稲荷大社」。朱に染まる鮮やかな「千本鳥居」が外国人客に大人気です。

 南国のマレーシアから初めて訪れた女性たちはスマートフォンを操作した後、すぐに手袋をはめています。

マレーシアから来た人
「私たちの国は暑すぎます」
「手が冷たいです。寒さで赤くなっています」

 かじかむ手で千本鳥居の記念写真を何枚も撮影。日本の冬を感じながら、それぞれお気に入りのベストショットが撮れました。

オーストラリアから来た人
「日本人の皆さんが歴史と関わる文化を持っていることが大好き」

 海外からの参拝者が多いなか、参道の千本鳥居をくぐって標高233メートルの稲荷山を登っていきます。歩くこと約20分。

■千本鳥居×雪 稲荷山で“天気急変”

 すると、天気が急変します。冷たい雪が降り始めます。

 雪が降りしきるなか、目の前には古都・京都の街並みが広がります。27日は京都の市街地でも雪が観測されました。

 フランスから来た男性が撮影した動画。眼下に広がる街は雪でかすんでいますが、日本の冬景色を楽しんでいるようです。

フランスから来た人
「雪が降っている時に来たのは初めて。静けさがあって心が安らぎます」

 奈良時代から続く伏見稲荷大社は1300年以上の歴史があり、「五穀豊穣(ほうじょう)」や「商売繁盛」の神として広く信仰されてきました。

コロンビア出身の人
「火を付けて乗せるんですね。このろうそくは家族のために」

 南米コロンビア出身の男性は家族の安全を祈願します。

 参拝者は境内の麓にある日本茶カフェでほっとひと息。カフェの外は真冬の寒さ…。外国人客たちは温かい宇治抹茶ラテとともにSNS映えする「稲荷パフェ」などのスイーツを堪能しています。

■早咲きの梅に雨「しっとりきれい」

 昼前から冷たい雨が降り出した京都市。梅の名所では鮮やかなピンク色の花びらが雨粒をまとい、普段とは違う風情に…。学問の神様・菅原道真公を祭る北野天満宮です。

 境内には1500本の梅があり、今年は例年よりも咲き始めが2週間早く、早咲きの梅はすでに散り始めています。

アメリカからの夫婦
「春が来たみたいです。寒いけどここには四季があります。カリフォルニアはワンシーズンだけです。日本にはすべて季節があって色合いも豊富で雪も降ります」

滋賀から来た人
「雨も降っていて足元も悪いが、しっとりした梅が見られて良かった。しずくも付いてキラキラしていてきれい」

 27日は冷たい雨に加えて北風が強めに吹いていて、一段と寒く感じるなかでの花見となりました。

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