富士山の大沢崩れで「スラッシュ雪崩」 水分含んだ雪が土砂とともに勢いよく流れる[2024/04/09 15:52]

 富士山で大量の水分を含む雪が土砂とともに勢いよく流れる「スラッシュ雪崩」が発生しました。

 画面の左から土砂が流れていくのが分かります。これは富士山の山梨と静岡の県境に位置する「大沢崩れ」と呼ばれる谷に設置された標高2100メートル地点のカメラが捉えた映像です。

 国土交通省の富士砂防事務所によりますと、9日午前8時すぎ、大量の水分を含んだ雪が土砂を巻き込みながら勢いよく流れ下る「スラッシュ雪崩」が発生しました。

 また、午前10時すぎにはその下流の標高1500メートルに位置するカメラにも「スラッシュ雪崩」が捉えられています。

 富士山では8日からの雨で9日正午には総雨量が130ミリを超え、この雨が原因となって断続的に「スラッシュ雪崩」が発生しているとみられています。

 土砂は砂防施設の内側でとどまっているため、けが人の情報はありません。

 砂防事務所では今後も監視を続けて流れ出た土砂の量の調査も行う予定です。

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