小林製薬「紅麹」サプリ問題 死亡5人中3人は既往歴あり 厚労省[2024/04/09 16:51]

 小林製薬の「紅麹」を使用したサプリメントで健康被害の報告が相次いでいる問題で、亡くなった5人のうち3人には既往歴があったことが分かりました。

 厚生労働省は小林製薬から報告があった亡くなった5人について、男性が2人、女性が3人だったと公表しました。

 5人のうち、3人には前立腺がんや悪性リンパ腫、高血圧などの既往歴があったことが分かりました。

 年代は70代が3人、90代が1人、不明が1人でした。

 また、日本腎臓学会は小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」などを服用したことによる健康被害の実態を把握するため、医師らに対してアンケート調査を行いました。

 4日時点の中間報告によりますと、95人の症例報告があり、ほとんどの患者に腎臓の尿細管の機能が低下する「ファンコニー症候群」の疑いがあったことが分かりました。

 95人の内訳は男性が29人、女性が66人で、年齢別では50代が43人と最も多く、次いで60代の患者が多くなっていました。

 また、初診の日にちは12月以降に集中していました。

 95人のうち、4分の3ほどの患者がサプリメントの服用を中止することで、ある程度の改善がみられたということです。

こちらも読まれています