社会

2025年2月28日 18:55

旧「ビッグモーター」新卒社員が自殺 人格否定し退職強要か 労災認定求め遺族が提訴

2025年2月28日 18:55

広告

 旧「ビッグモーター」で働いていた新卒の男性が自殺したのは会社側の人格否定などが理由だとして、遺族が労災認定を求め提訴しました。

 当時22歳の男性は2020年4月、旧「ビッグモーター」に新卒で入社し、2カ月後に自殺しました。

 遺族はビッグモーターでの業務が原因で自殺したとして労災申請をしましたが、これを認めなかった労働基準監督署の決定の取り消しを求めて今月28日、東京地裁に提訴しました。

 遺族などによりますと、男性は入社した年の5月8日の夕方から夜にかけ、電話で本部の担当者から退職を強要されました。

 ビッグモーターは入社時に運転免許証の取得を求めていましたが、新型コロナウイルスの影響で教習所が閉鎖されていた期間もあり、男性は取得できていませんでした。

 男性は、そのことを勤務先の店長に報告していましたが、本部の担当者は免許取得について「虚偽報告」した人などと人格否定をしたということです。

 今月28日、男性の両親らが会見を行い、男性の父親は「人の人生をもてあそぶ体制がある会社だった。息子の無念を晴らしたい」と話しました。

 東京労働局は「訴状がきていないため、コメントは差し控える」としています。

広告