【携帯使用1万2000円】急増!自転車の悪質違反に「反則金」 “青切符”導入を閣議決定

スーパーJチャンネル

[2024/03/05 20:27]

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子どもたちの送り迎えや買い物など、私たちの生活に欠かせない自転車ですが、今後、悪質な違反には「反則金」が課されることになりそうです。5日、改正案が閣議決定しました。

■自転車「青切符」導入を閣議決定

街で見かける、自転車の悪質な運転。

リポーター
「すごい数の自転車が信号無視していきます。女性とぶつかりそうになりました」

自転車で車道を走る場合、原則、車両用の信号を守らなければなりません。
しかし、信号を無視して横断歩道へ侵入する人が。

リポーター
「車両用の信号は赤なのですが、歩行者の間をどんどんすり抜けていきます」

こうした事態に、5日、政府は自転車の交通違反に反則金を課す、いわゆる「青切符」の導入などに向けた、道路交通法の改正案を閣議決定しました。

年齢は16歳以上とし、取り締まりの対象は「信号無視」や「右側通行」、「一時不停止」や「携帯電話を使用しながらの運転」などで、およそ115種類に及びます。

■運転中の携帯使用は「1万2000円」

こちらの男性、停止線を無視し、交差点に侵入しようとした、その時…
バスとぶつかりそうになり急ブレーキ。
自転車側の信号は赤でした。

改正案では、例えば信号無視と右側通行の反則金は6000円、一時不停止は5000円、携帯電話を使用しての運転は1万2000円です。

このような事態が多発していることに交差点の利用者は…

交差点の利用者
「強引に入ってくる自転車が多いので怖い」
交差点の利用者
「やっぱりスピード出しすぎ。あれはヒヤッとする」

信号を無視した自転車の利用者に聞いてみると…

信号無視をした女性
「歩行者用の信号を見ちゃってます」
「(Q.車道走行中は車両用の信号に従うが?)あっ、そうなんですか?」

警察庁によりますと、自転車が関係する交通事故は2022年、全国でおよそ7万件にのぼります。
また、自転車関連の死亡・重傷事故のうち、およそ7割が自転車側の交通違反によるものでした。

■酒気帯び&あおり運転は「赤切符」へ

免許がなく気軽に乗れる自転車。だからなのか、交通違反する自転車は後を絶ちません。

リポーター
「男性がイヤホンをつけて自転車に乗っています」
リポーター
「道いっぱいに広がって自転車が走行しています。全速力で歩道を駆け抜けていきます」

車線を気にする様子もなく、車道を走りぬけていく自転車。

リポーター
「自転車は左側通行なのですが、多くの自転車が右側を走っていきます」

逆走する自転車が次々と…

改正案では、事故につながる「酒気帯び運転」や「他の自転車や自動車などへのあおり運転」は刑事処分の対象となる「赤切符」としました。

反則金制度の導入について、街からは様々な声が上がっています。

自転車を利用する人(20代)
「(左側通行していて)むこうが右側通行だと、車道の端ですれ違うことになるので危ない。ルールが整備されて、事故が減るきっかけになるのはいいこと」
自転車を利用する人
「『イヤホンつけて』『携帯いじりながら』それはよくない。事故につながるから」
「(改正案に)賛成ですね。そういう人がいるから危ない」

中にはこんな人も…

自転車を利用する人(50代)
「賛成といえば賛成だが、自転車道を走るとなると、けっこう狭い道が多くて車にあたりそうで怖い。まずは道路整備をしてから、施行してもらえるとありがたい」

不安も感じるといいます。

自転車を利用する人(50代)
「決まったことをあまり認識せず、知らないうちに違反してしまうことがあるかもしれないので、それが全部、“違反切符”を切られてしまうのは困るかな」

また、改正案では、電動モーターやエンジンで走行できる自転車について、ペダルが付いていても原付バイクに該当するとしました。

政府は、今の国会での成立を目指していて、成立すれば、反則金制度は交付から2年以内に施行されることになります。

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