福島県で今年初の猛暑日 東京都心で真夏日 全国各地で今年一番の暑さに

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[2024/06/12 19:34]

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12日は福島県で全国初の猛暑日となるなど、各地で今年一番の暑さとなりました。こうしたなか山梨県の河口湖では、「幻の道」が出現する事態になっています。

■「船底が当たる」河口湖のボート場ピンチ

季節外れの暑さが続く列島。いまだ梅雨入りの発表がされないなか、年間250万人が訪れる人気観光地、河口湖では…

(山木翔遥アナウンサー)
「この場所は本来、湖の底だった場所なんですが、大部分で水位が低下していて、あちらの歩道まで陸続きとなっています」

普段は船でしか渡ることができない浮島。しかし、12日は浮島までの水は無くなり陸続きとなっています。
水位が低くなったことで本来、歩けるはずもないこの場所に「幻の道」が出現していました。

千葉から来た観光客
「前はもっと水いっぱいで、今、歩けるから歩こうかという感じ」
フランスから来た観光客
「非常に美しい場所です。 ここにあった湖が無くなってしまうなんて」

なぜここまで河口湖の水位が低下しているのでしょうか?
去年からの雨不足などで湖の水位が低下し、この春から水が干からびてしまったといいます。周辺のボート場では、深刻な事態も起きていました。

河口湖ボートハウス 大町悦章さん
「通常は大体ここらへんが岸になる」

船は桟橋の横に停泊させますが、水位が低くなったことで停めるスペースが少なくなってしまいました。

河口湖ボートハウス 大町悦章さん
「この辺りに置くと浅いので船底が当たり穴が開く」

停泊できないボートは陸に停めるしかない状態です。稼働するボートの数も減らさざるを得ません。

河口湖ボートハウス 大町悦章さん
「普通の水位だとプラス2台稼働できるので、2割くらいは売り上げに響いた」

さらに水上から見てみると…

河口湖ボートハウス 大町悦章さん
「いつも水があるところは黒くなっている」
「(Q.1メートル以上ですか?)そうですね」

本来、この辺りまで水位があったことがわかります。

河口湖ボートハウス 大町悦章さん
「自然のことなので、僕ら受け入れざるをえない。どうにもならないので仕方ない」

■福島で今年初の猛暑日 佐野のラーメン事情は?!

12日も日本列島は、季節を先取りした真夏の暑さに見舞われました。一番暑かったのは、福島県伊達市の梁川。 最高気温35℃を超え、全国で今年初の猛暑日となりました。

街の人
「むっとしますね」
「(Q.暑さ対策は?)まだないですね。こんなに暑くなると思ってないからね」

最高気温32.3℃を観測した栃木県佐野市。佐野名物、竹を使った麺打ちの真っ最中。さらに厨房では…

らーめん源 大井紀和店長
「火がつくと外より暑い、50℃くらいある。汗本当にすごい。(対策は)水飲むこと」

圧倒的な人気を誇るのが熱々の「佐野らーめん」。

ですが、冷やし中華が存在感を発揮します。

冷やし中華を注文した客
「やっぱり暑いからつるつるって入っちゃうね」
「さっぱりとおいしい」
らーめん源 大井紀和店長
「冷やし中華とかはね、だんだん増えてきますね。けっこう出ます」

番組スタッフが昼時に注文された麺類を数えると、冷やし中華が6杯、熱々のラーメン類は17杯という結果になりました。

実は、この熱いラーメン類の17杯をひも解くと、ここでもまた暑い日特有の現象が垣間見えます。それは…

辛いラーメンを注文した客
「逆に暑い時こそ、辛い物を食べたくて」

辛いラーメンの注文もかなり増えているといいます。先ほどの割合を細分化すると、こうなりました。

辛いラーメンを注文した客
辛いだけじゃなくて、うま味がある。めちゃくちゃおいしい」
「汗も出ます。汗っかきだからよけい出る」
らーめん源 大井紀和店長
「(辛いラーメンは)夏が一番出ると思う。冷やしと同じくらい出る」

12日、全国で真夏日を記録したのは、326地点で今年最多を更新。夏日も822地点で、こちらも今年最多となりました。(午後5時時点)

■都心で今年初の真夏日 憩いの場は閉鎖に

東京都心は、午後1時半ごろ30℃に達し、今年初めて真夏日になりました。子どもたちは、気温が高くなる前に公園に集まります。

人気なのは、ふわふわの遊具です。ところが、憩いの場は突然…

「もうすぐ閉めます」。遊具で遊ぶのを止めるよう声がけされ、女の子は納得がいかない様子。閉鎖を知って呆然とする子どもも。公園側にとって苦渋の決断でした。

(社会部・中野希友未記者)
「ふわふわドームの表面には温度計が設置されていて、表面温度はいま52.7℃となっています。実際触ってみますと結構熱いですね。このまま気温が上がれば立っていられないくらいになりそうです」

小金井市の周辺は真夏日に迫る暑さ。強い日差しを浴びる遊具は時間を追うごとに表面温度が上昇。火傷や熱中症を防ぐため閉鎖したのです。

公園利用者
「熱中症があるので仕方がない」

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